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キングブレード - 番外編(人間の眼) [キンブレ]

青、緑、赤の3色を混ぜると全ての色が表現出来るのはなぜか?

「錐体細胞」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%90%E4%BD%93%E7%B4%B0%E8%83%9E)を読むと人間が3色型色覚を持つからだと分かります。
簡単に言うと人間は色に関わるセンサーを3つ持っていて、その3つのバランスで色を認識しているということです。

キングブレードX10などのカラーチェンジが可能なサイリウムもテレビなども、この人間の持つ3つセンサーをバランスよく刺激することであたかもフルカラーを認識しているように錯覚させています。たった3つの色を出すだけでね。

上記wikipediaの錐体細胞の吸収スペクトルとRGB LEDのスペクトル、「可視光線」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E8%A6%96%E5%85%89%E7%B7%9A)の可視光線の色と波長の関係を見てもらうと光の三原色が何なのかも理解出来ると思います。
青、緑、赤を混ぜても各LEDの出している光の波長の中間に位置する波長の光は再現出来ないのです。
つまり、物理というより生物学や医学の話ですよね。

人間の3つのセンサーが感じる波長が重なっている位置、例えば緑と赤の間の波長にある黄色やオレンジは緑と赤の波長をバランスよく刺激することで錯覚させていると言えるでしょう。
でも、現実世界にある黄色やオレンジ色をした物体は600nm弱あたりの波長の光を反射させているのであって、525nmや630nmの光を重ねているわけではないのです。

私が「キングブレードの赤色はオレンジに近いよね」と言っているのは緑と赤に相当する錐体細胞の感じる範囲が重なっていることと、キングブレードで使用される赤色LEDがその重なっているあたりの光を出しているからダメなんだということになります。
もしこれが660nmのLEDであれば人間の緑色に相当するセンサーの感度がなくなりかかっている範囲になるので色が混ざらないということです。

黄色が微妙なダメ色しか出ないなと思うのも当然で、3色のLEDの中間に位置する波長であり、人間の2つのセンサーの間であり、例えバランスよくその2つを刺激出来てもLEDの発光スペクトルが幅を持っていることも含めて問題なんだと思います。
黄色のLEDが搭載されると解決しそうですよね。

もし、私が赤色の改良を行ったように自分でフィルムを使ったり色のついた筒を購入したりするのであれば、本体から出る色を白色LEDにすることをおすすめします。(RGB以外の色の場合です)
もし、本体にRGB-LEDしか搭載されていない場合はオレンジや黄色の筒を付けても良い結果は得られないと思います。
一般的に白色LEDの方が広く色んな波長の可視光線を出しているでしょうから、本体側を白色LEDにすれば綺麗な色になると思いますよ。多分…やってないから分からんけど…

PS
キングブレードX10IIIの白色LEDにSC-62ではなくSC-64とかの光学フィルター付けた方が綺麗な赤色になるかもね。
普通に考えたら白色LEDの方が赤色LEDよりも長波長側の光を出しているんじゃないかな?
光量としては弱そうだけど。

PS2
紫色の波長は青色よりも短い波長の450nm以下なのにキングブレードで紫を調色する時は青LEDに波長の長い赤LEDを混ぜますよね。
錐体細胞のページを見て人間の持つ赤色のセンサーの感度を見ると、赤色に相当する長い方の波長だけでなくて青色や紫色の波長である400nm台にも小さな感度の山があることと一致しますよね。

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